Flower black



私は今すぐに桜夜くんに抱きつきたい気持ちをグッと抑えた。



「……その代わり、僕からも条件がある」


「……なに?」


「蘭が半年間僕から離れることは許さない……光くんとはこれからのことも話したいし、僕も2人と一緒にいる。光くんの病気も治せるか優秀な医者に頼む」


「……頼むって……俺は……」


「……余命宣告されてもそれ以上生きた人はいる。それに光くんが死んだら蘭が悲しむしそんな簡単に死なせないよ」


「……っ」



桜夜くんのその言葉に光くんは少し泣きそうな顔をした。



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