Flower black
「蘭……桜夜くんは手放しちゃダメだよ」
「え……」
「こんないい人、なかなかいないと思う。良かった、蘭が桜夜くんと出会って。俺も救われる……」
「光くん……?」
光くんはそう言ってガクッと急に目を閉じた。
「昴さん……!」
「光くん! また急に寝てる……」
光くんは机につっぷしてスースー……と寝息を立てて寝ていた。
「"また"って……この前も急に眠ったの?」
桜夜くんは不思議そうな顔をしてそう言った。