Flower black
「桜夜くん……」
桜夜くんのほうを見ると桜夜くんは手に朝食を持っていた。
そしてその朝食を光くんの前に置く。
「……死なせないよ。そのために僕の家に来てもらったんだから」
「……はは、そうだったのか。ありがとう」
光くんは嬉しそうに笑う。
「でも桜夜くん、本当に約束してほしい。俺は蘭をずっと見てたから必ず幸せにしてほしいんだ」
「……当たり前だよ。結婚式でスピーチぐらいしてよね」
「はは、そうだね。スピーチしたいな……」
光くんはそう言いながら朝食を口に運んだ。
「桜夜くん、これからのことは俺ができることはあるかな」
「うん……光くんが話せるのなら僕の父さんと母さんにお兄さんのことを話してほしい」