Flower black
「……というわけ。今、楓さんのところにも行って同盟を組むことに約束してもらった」
「……」
桜夜くんがそう言うと2人はしばらく黙り込む。
「……これ蘭ちゃんが考えたの?」
「え? あ……はい……」
私を見てそう言う桃李さんの目にドキッとする。
いつにも増して真剣な目だったから。
「なるほどね……さすがFlower blackの初代Queenと言ったところか」
「桃李さん……?」
「ありがとう。俺たちの世界のことこんなに考えてくれて」
「え……」
そう言う桃李さんに私はジワッと涙が浮かぶ。