Flower black



だってそんなこと言われると思わなかった。


私がFlower blackのQueenである以上、この世界のことを考えることは当たり前だから。



「……私は3人のことを支えて当たり前なので……それに光くんのことも無茶しようとしました。すいません」



私が深くお辞儀をすると菊磨さんがしゃがんで私の目線に合わせた。



「顔をあげろ、蘭。無茶しようとして桜夜に止められてそれでも足掻いてどっちも大切にして浮かんだ案なんだろ?」


「……っ、はい……」


「じゃあ俺たちは蘭と桜夜が決めたことに賛同するよ。俺たちは2人を信頼してるから」


「菊磨さん……」



そう言う菊磨さんに桜夜くんも泣きそうな目をしていた。


本当になんて素敵なチームなんだろう。


私はそんなチームのQueenであることを誇りに思う。


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