Flower black




全てを話し終えた後、海桜さんはポロッと目から涙を零した。



「母さん……?」



そんな海桜さんを見て、桜夜くんは戸惑う。



「……Flower Pinkが無くなった空白の期間にそんなことがあったなんて……」



そして信じられない様子で涙を拭く。



「……光くん、って言ったわよね」


「……はい」



海桜さんは光くんの名前を呟くと光くんに対して深く頭を下げた。


……海桜さん!?


なんで海桜さんが頭を……


そんな海桜さんに光くんも驚く。



「……っ、ちょっ……やめてください! 俺はあなたに頭を下げられるほど立派な人ではありません!」


「……ごめんなさい」




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