Flower black
「……甘かったわ。私があなた達くらいの時、Flower Pinkに全てのチームを話し合いで従わせて、それでこの世界の治安は保たれたと思っていた……
……高校を卒業してからは、子育てや桜雅さんを支えるのに必死だったから……
……大切な家族を失わせた世界を作ってしまって、ごめんなさい」
「……っ」
海桜さんの深く責任を負ったその言葉に私たちはなにも言えなくなった。
「桜夜たちも、それでFlower blackをつくったんだものね……子供の世代であるあなたたちに全てを負わせてしまって申し訳ないわ」
「そんな……でもFlower Pinkであった母さんたちはこの世界をずっとまとめていたのは知ってる」
「……でも、私の中では橘組を潰したことによって満足していた。……今思えば、私欲のためだわ。根本の原因を潰してなかった……」