Flower black
「じゃあ、また。蘭ちゃん、桜夜くんによろしく。そして光くんのことも支えてあげてね」
「は、はいっ! ありがとうございました」
私が深く逢坂先生にお辞儀をすると、逢坂先生はニコリと優しく笑って香月家を後にした。
……よかった。本当に。
光くんの未来に少し光が差してきてー……
……ガチャ
そして光くんの部屋を開けると、光くんは安心したのかスヤスヤと眠っていた。
「……光くん、私桜夜くんも大切だけど、光くんも大切なんだからね。……だから生きてずっと一緒にいてね」
「……」
私が寝てる光くんにそう言って離れようとするとグイッと腕を引っ張られ、ポスッと寝てるはずの光くんに抱きしめられた。