Flower black
「……あ、ありがとうございます……」
私は涙ぐみながら3人に深くお辞儀をした。
この3人には感謝をしきれない。
厄介な"流星"の姫である私を何も言わず助けてくれるなんて。
この世のどこを探してもこの人たちしかいないー……
「顔をあげて、蘭。これからのことは明日話すとしてー……僕たちのことを少し話すね」
「……うん……」
桜夜くんは私の顔を優しく手で包み込みながらそう言った。
そしてさりげなく涙を袖で拭いてくれる。