Flower black
____……
「……うわ、蘭さん。Flower blackがいます。道を変えましょう」
「……え?」
街にでた瞬間、監視の1人がその人達の存在に気づき、私は監視の目線の先にあるその人たちを視界にいれる。
……真っ黒な制服……
夜なのに真っ黒な制服がよく目立つのはなんでだろう……
「うわっ、総長もいるじゃないっすか。俺たちがやってることアイツらにバレたら終わりですよ。行きましょう、蘭さん」
「……」
監視の人にそう言われても私は気づかない。
綺麗だなぁ、あの人たち。
私たちとは真逆の存在だ。
助けてくれないかな?
私を。