恋の涙、愛の傷
恋の始まり
冬に差し掛かり、すっかり街はクリスマスムード一色になった

高科との出会いから1ヶ月ほど経つが、あれから2~3度バーで会った

携帯の番号もメアドも何も交換してない、足踏み状態。

カナはどうしても聞けなかった。

カナは恋愛に関しては、周囲の友人が
やきもきするほどの消極的で、
自分からアプローチするタイプではないのだ。


けど、なぜかいつも自分が素敵だとか、片思いの相手とは必ず両思いになる。


・・・間違いなくカナから好き好きビームが出ていて、
相手が根負けして相手から告白するパターンなのだと周囲は言っていた。


ある日の週末、家でぼんやりしていると、バーのマスターから連絡があった

「高科さんが来てるよ~カナ来ない?」

「いく!」

即答し、慌てて洋服を着替え、メイクをし、ダッシュで電車に飛び乗った

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