恋の涙、愛の傷
だから、
初めてカナと話せた時は、嬉しかった。
近くで声を聴けて、笑顔を、横顔を見れて。
高科は、カナに夢中になってしまった。
最初のマスターと3人でドライブに行った時、
自分の気持ちに確信が持てた。
目と目が合った瞬間、
『好きだ』
という言葉が、
思わず口から漏れてしまうんじゃないかと思うくらい、
強く、確信した。
カナが思っているより、
高科自身が思っているより、
高科の、カナへの想いは深かった。