恋の涙、愛の傷
着いた場所は、初めて高科とキスをした場所だった。


夜景は、相変わらず綺麗だった。


高科は風上に立って、カナへ冷たい風が来るのをさえぎってくれる。


カナは、自然に涙があふれてきた

「カナちゃん?」
高科が驚いて声をかける。

「・・・ごめんなさい。ごめんなさい・・・」

高科が、優しくカナの肩に触れる。

「それが、返事だね・・・?」

そっと、高科が尋ね、カナはただ頷くだけだった。




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