いつまでも、、、
~真吾side~
味噌汁の香りがする。
真「ハッ····寝ちゃった····あれ····心愛どこ!?!?心愛!!!!」
カチャン
玄関だ!!!
急いで駆け出し玄関を開けた。
ちょうどエレベーターに乗るところを引っ張った。
「わっ···」
ギュッ
真「···ハァー···危なかった···」
「よく気付いたね。」
真「音がしたから···」
「そっかぁ····」
部屋へ戻ると、まだ3人は寝ていた。
真「全員で寝ちゃってたか。」
「うん、あ、パパ··この写真持ってっても良い??」
真「良いよ。」
「ありがと···これでいつでも思い出せる。」
真「·····今日で最後のつもり??」
「····パパはもうパパを卒業。間が空いても平気だったでしょ??」
真「全然平気じゃなかったよ····連絡もあんまり返してくれないしさ····何しちゃったのかなとか···どうしたらまたちゃんと来てくれるかなとか···そんなことばっかり考えてた····心愛のいない生活なんて···パパには堪えられない。」
「····パパは私が好き??」
真「大好きだよ···そう何回も伝えてきただろ??」
「····ありがとね···本当····ありがと····」
寂しげな心愛に、心を覗きたくて仕方なかった。
何でこんなことになってしまったのか····
何で2年前家を出されたのか···
知らないことが多すぎて、どうしてあげたら良いのかもわからない。
「知ってる??」
真「ん??」
「身近な人でも、ずーっと会わないとまず声を忘れるんだって···それから、顔を忘れて····最後に思い出を忘れるんだって。」
真「·····どんなに身近でも??」
「そう···パパみたいにテレビのお仕事してたらそんなことないと思うけどね。」
じゃあ心愛は??
急に気になって心愛の成長記録が保存してあるDVDを探した。
真「····お前····いつの間に持ってったんだ。」
アルバムも、ごっそりなくなってる。
最近見ようと思ってなかったし···
気付かなかった。
真「あれは持ってったら駄目だよ、返して??····あれしかない。わかってるだろ??パパのスマホには心愛のものは何にも保存されてない。」
いつ誰に見られるかわからないから、スマホに心愛の写真や動画を保存するのは許されなかった。
唯一この家にあるものが、心愛の全て。
ある時期から写真も動画をあまり撮らせてくれないけど、生まれてからのがたくさんある。
アルバムだって10冊近くあったはずだ。
真「····返してよ。あれはパパの宝物だから····もしかして····」
自分の部屋に行き、心愛が小さい頃書いてくれた似顔絵やプレゼントの入った箱を探した。
真「やっぱりない····」
恐ろしいくらいない。
今ここに心愛がいるだけで、今は連絡先もわからないし、居場所もわからない。
真「心愛、返して。」
「今は持ってないよ。」
真「じゃあさっきの写真返して??」
「良いよって言ったよ??」
真「やっぱ駄目····こんなのおかしいよ····頑なすぎるよ···パパ心愛に何かした??」
「してないよ。」
真「もしかして、熱愛報道気にしてる??あれは仕事で···付き合ってるとかじゃないんだよ。結婚もしない。心愛より大切な人なんて····」
作らない。
そう言おうと思ったのに、唇に指を当てられた。
「····わかった····じゃあちゃんと話すよ。」
漸く、話してくれるのか···
「私····あと1年したら死んじゃうの。」
あまりの衝撃に、言葉が出なかった。
「···だから、早く幸せになって忘れて欲しいの。この1年は忘れる練習。支えてくれる人を···」
真「それも····嘘なんだろ??····そんなのわかるから····」
「嘘じゃないよ。」
真「嘘だよ···信じないしそんなこと。」
嘘に決まってる。
そうやって、俺からまた離れようとしてるだけだ。
「···そうだ嘘だね····今10月だから···あと9ヶ月。1年もなかった···」
真「もうその嘘良いから···」
声が震える。
「パパが私のことをとても大切にしてくれてるのはわかってるよ。だからこそ····ショックが大きくなっちゃうかもしれないと思って····」
真「もう良いって!!!」
「·····だから、言わないようにしてたんだけどなぁ···」
何となく、雰囲気で嘘じゃないのがわかる。
真「··············ほんとなの??····何か病気??治せるんじゃないの??それともお金がなくて治療出来ないのか??それならパパが出すし、病院だっていくらでも連れてく。大丈夫間に合うよ。修一に聞いてやるから···」
「パパ··」
真「修一···起きて···起きろ!!!」
修「!!!やべ···寝てた······どうしたそんな泣いて···」
知らない間に泣いてたらしい。
味噌汁の香りがする。
真「ハッ····寝ちゃった····あれ····心愛どこ!?!?心愛!!!!」
カチャン
玄関だ!!!
急いで駆け出し玄関を開けた。
ちょうどエレベーターに乗るところを引っ張った。
「わっ···」
ギュッ
真「···ハァー···危なかった···」
「よく気付いたね。」
真「音がしたから···」
「そっかぁ····」
部屋へ戻ると、まだ3人は寝ていた。
真「全員で寝ちゃってたか。」
「うん、あ、パパ··この写真持ってっても良い??」
真「良いよ。」
「ありがと···これでいつでも思い出せる。」
真「·····今日で最後のつもり??」
「····パパはもうパパを卒業。間が空いても平気だったでしょ??」
真「全然平気じゃなかったよ····連絡もあんまり返してくれないしさ····何しちゃったのかなとか···どうしたらまたちゃんと来てくれるかなとか···そんなことばっかり考えてた····心愛のいない生活なんて···パパには堪えられない。」
「····パパは私が好き??」
真「大好きだよ···そう何回も伝えてきただろ??」
「····ありがとね···本当····ありがと····」
寂しげな心愛に、心を覗きたくて仕方なかった。
何でこんなことになってしまったのか····
何で2年前家を出されたのか···
知らないことが多すぎて、どうしてあげたら良いのかもわからない。
「知ってる??」
真「ん??」
「身近な人でも、ずーっと会わないとまず声を忘れるんだって···それから、顔を忘れて····最後に思い出を忘れるんだって。」
真「·····どんなに身近でも??」
「そう···パパみたいにテレビのお仕事してたらそんなことないと思うけどね。」
じゃあ心愛は??
急に気になって心愛の成長記録が保存してあるDVDを探した。
真「····お前····いつの間に持ってったんだ。」
アルバムも、ごっそりなくなってる。
最近見ようと思ってなかったし···
気付かなかった。
真「あれは持ってったら駄目だよ、返して??····あれしかない。わかってるだろ??パパのスマホには心愛のものは何にも保存されてない。」
いつ誰に見られるかわからないから、スマホに心愛の写真や動画を保存するのは許されなかった。
唯一この家にあるものが、心愛の全て。
ある時期から写真も動画をあまり撮らせてくれないけど、生まれてからのがたくさんある。
アルバムだって10冊近くあったはずだ。
真「····返してよ。あれはパパの宝物だから····もしかして····」
自分の部屋に行き、心愛が小さい頃書いてくれた似顔絵やプレゼントの入った箱を探した。
真「やっぱりない····」
恐ろしいくらいない。
今ここに心愛がいるだけで、今は連絡先もわからないし、居場所もわからない。
真「心愛、返して。」
「今は持ってないよ。」
真「じゃあさっきの写真返して??」
「良いよって言ったよ??」
真「やっぱ駄目····こんなのおかしいよ····頑なすぎるよ···パパ心愛に何かした??」
「してないよ。」
真「もしかして、熱愛報道気にしてる??あれは仕事で···付き合ってるとかじゃないんだよ。結婚もしない。心愛より大切な人なんて····」
作らない。
そう言おうと思ったのに、唇に指を当てられた。
「····わかった····じゃあちゃんと話すよ。」
漸く、話してくれるのか···
「私····あと1年したら死んじゃうの。」
あまりの衝撃に、言葉が出なかった。
「···だから、早く幸せになって忘れて欲しいの。この1年は忘れる練習。支えてくれる人を···」
真「それも····嘘なんだろ??····そんなのわかるから····」
「嘘じゃないよ。」
真「嘘だよ···信じないしそんなこと。」
嘘に決まってる。
そうやって、俺からまた離れようとしてるだけだ。
「···そうだ嘘だね····今10月だから···あと9ヶ月。1年もなかった···」
真「もうその嘘良いから···」
声が震える。
「パパが私のことをとても大切にしてくれてるのはわかってるよ。だからこそ····ショックが大きくなっちゃうかもしれないと思って····」
真「もう良いって!!!」
「·····だから、言わないようにしてたんだけどなぁ···」
何となく、雰囲気で嘘じゃないのがわかる。
真「··············ほんとなの??····何か病気??治せるんじゃないの??それともお金がなくて治療出来ないのか??それならパパが出すし、病院だっていくらでも連れてく。大丈夫間に合うよ。修一に聞いてやるから···」
「パパ··」
真「修一···起きて···起きろ!!!」
修「!!!やべ···寝てた······どうしたそんな泣いて···」
知らない間に泣いてたらしい。