【完】スキャンダル・ヒロイン
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「静綺ー!」
日曜日。りっちゃんから誘われて都内で久しぶりに会う事になった。電話やラインではやり取りをしていたけれど、会うのは夏休みが始まって以来だ。
話したい事は溜まりに溜まっていた。本来であるのならば守秘義務があるから、芸能人のプライベートは話してはいけないけれど…これはプライベートていうか…私の事だし。
それに昨日の花火大会で真央と一緒にいて、真央は私の彼氏の振りをしてくれた。ただの振りだったけれど、もしもしおりが大学の友達にバラしてしまったら。まぁそんな噂立てられた所で、誰も信じちゃいないだろうけど。
「りっちゃん久しぶりッ」
「本当に久しぶりッ。会いたかったよぉ~」
何はともあれ久しぶりの再会に私とりっちゃんは手を取り合ってはしゃぎまくる。
「東京の大学に通っててもあんまりここまで都会まで出てこないから、ドキドキしちゃった~。
静綺のバイト先は超都会だもんね~」
「確かにそうだけど、あんまり出歩かないからなぁ~。スーパーとかドラッグストアに行くくらいだし。
ね、何する?」
「ん~?せっかく新宿まで出てきたからお買い物とかした~い!
でもその前に色々と話を聞きたいなぁ~。お腹も空いたし。ね、カラオケ行かない?人がいっぱいいる所じゃ落ち着かないし、ふたりでゆっくり話せる所がいい!」
「いいねいいね。じゃカラオケ行こう~ッ」
近場のカラオケに向かい、一通り腹ごしらえの為に料理を頼む。
一息つくと、さっそくりっちゃんはカラオケにも目をくれずに、私へと視線を向ける。
「静綺ー!」
日曜日。りっちゃんから誘われて都内で久しぶりに会う事になった。電話やラインではやり取りをしていたけれど、会うのは夏休みが始まって以来だ。
話したい事は溜まりに溜まっていた。本来であるのならば守秘義務があるから、芸能人のプライベートは話してはいけないけれど…これはプライベートていうか…私の事だし。
それに昨日の花火大会で真央と一緒にいて、真央は私の彼氏の振りをしてくれた。ただの振りだったけれど、もしもしおりが大学の友達にバラしてしまったら。まぁそんな噂立てられた所で、誰も信じちゃいないだろうけど。
「りっちゃん久しぶりッ」
「本当に久しぶりッ。会いたかったよぉ~」
何はともあれ久しぶりの再会に私とりっちゃんは手を取り合ってはしゃぎまくる。
「東京の大学に通っててもあんまりここまで都会まで出てこないから、ドキドキしちゃった~。
静綺のバイト先は超都会だもんね~」
「確かにそうだけど、あんまり出歩かないからなぁ~。スーパーとかドラッグストアに行くくらいだし。
ね、何する?」
「ん~?せっかく新宿まで出てきたからお買い物とかした~い!
でもその前に色々と話を聞きたいなぁ~。お腹も空いたし。ね、カラオケ行かない?人がいっぱいいる所じゃ落ち着かないし、ふたりでゆっくり話せる所がいい!」
「いいねいいね。じゃカラオケ行こう~ッ」
近場のカラオケに向かい、一通り腹ごしらえの為に料理を頼む。
一息つくと、さっそくりっちゃんはカラオケにも目をくれずに、私へと視線を向ける。