【完】スキャンダル・ヒロイン

「すっごいね?」

建物に入ってからりっちゃんは興奮気味で言う。
まぁ…私も驚いているけれど。

白い建物内はいくつか部屋が用意されており、造りもアンティーク調で可愛い。まるで外国に来た気分になる。海外には一度も行った事が無かったが。

ソファーもテーブルもその造りがお洒落で可愛すぎる。

そして庭にもパラソルやソファーが幾つも並んでおり、横に大きいプールがついている。

こんな場所を貸し切りに出来る昴さんはやはりすごすぎる。その財力に目も眩んでしまうけれど。

「静綺ちゃーん!これ見て、どぉ?!」

瑠璃さんが水着に着替えると、思わず鼻血が出そうになった。真っ黒の三角ビキニから溢れんばかりの豊満な胸。

胸とは対称的に引き締まった身体。さすがはグラビアイドルだ。三角ビキニは誤魔化しがきかないから、本当に胸の大きな人にしか似合わない。

「瑠璃さん…刺激が強すぎます……」

「す、すご!胸がッ」

「ふふん律ちゃん、でもこれ豊胸なんだけどね」

「えぇー?!でもすごすぎます。羨ましい!」

「律ちゃんの水着も可愛い~。よく似合ってる~。ワンピースも流行りだもんねッ」

りっちゃんはボーダーの露出は少なめのワンピースだった。けれどそれもりっちゃんの可愛らしい雰囲気によく似合っていた。

そして私達から少しだけ離れた所で着替える岬さん。淡いピンクのシフォンのひらひらの可愛い水着。中から水玉模様がうっすらと見える。なんつーお似合いの水着を……。
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