この恋シークレット   ~アイドルと運命の出逢いをしました~
葵は、蒼からお風呂上がりの匂いがし、ハッとした。

「蒼くん、私もお風呂入ってくる。汗かいてるし」

「わかった」と言いながらも中々離さない蒼。

「蒼くん…」

「だって、離れたくないもん」急に甘えたモードになる蒼。そう、一緒に暮らし始めて知った新しい蒼の一面。普段、しっかりして年上の様だが、ふたりきりになると時々甘えたになるのだ。葵は、意外な蒼の一面にキュンとなる。

「蒼くん急いで入ってくるから待ってて」

「わかった…」渋々解放する蒼。

お風呂に向かう葵に、
「葵、俺も明日かなり久しぶりのオフなんだ。今夜、葵をちょうだい」

そう、中々時間も合わなかった事と葵が初めての事もあり、まだキスだけだったふたり。

「…」顔を真っ赤にする葵。

「ダメ?」とまたまた甘えた蒼が発動。

首を横に振って恥ずかしそうにお風呂に向かう葵だった。

葵がいなくなったリビングでは、「可愛い…」と蒼が呟く。






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