この恋シークレット　　　～アイドルと運命の出逢いをしました～
事故から１ヶ月。

葵は、いつもの日常を取り戻していた。

事故の数日後、蒼のマネージャーから連絡があった。会見での、助けた女性を知らないと発言した謝罪と警察署に一度行ってほしいとの事だった。

もちろん葵は、自分の事を言わなかった事に感謝したが、あちらは命の恩人に対して失礼を承知の発言だったので、葵の反応が意外だった様だ。

マネージャーからしたら、蒼の事を知ったら会いたいと言われると思っていたらしい。

「話はわかりました。出来たら、これ以上この件に関わりたくないのですが、警察ではそういう訳にはいかないと思いますので、仕事帰りにでも行きますね」と返事をすると、

「一緒に行かなくて大丈夫ですか？」

「？？当日の事を説明するだけですよね？何か私が怒られたりするのでしょうか？｣

｢それは大丈夫です｣

｢担当者のお名前を教えていただければ、明日にでも行きますよ」

マネージャーは、助けてくれたのが葵で良かったと心から思うのだった。本当に蒼に興味がないことがわかった。





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