この恋シークレット   ~アイドルと運命の出逢いをしました~
「そう言えば、事故の後処理はもう終わったんですか?」

「ああ、運転手は逮捕されたし、被害者の状況確認も結城さんがさっと警察署に行ってくれたから、無事終わったよ」

蒼は、マネージャーの口から葵の名前が出ただけで『ドキッ』とする。

「彼女からの要求はなかったの?」

「ああ。普通の女の子なら、蒼に会わしてほしい位言いそうなのに、関わりたくないと言われたよ。助けてくれたのが彼女で本当に良かったな」

「…」蒼は、会いたいと言われたかった。命の恩人に会いたいと言われたら、さすがにマネージャーも断れないだろう。だが、現実は関わりを持ちたくない様だ。

それでも何とか葵に接触する方法はないのだろうか…

目が合った瞬間、彼女も何か感じてくれてたと思ったのは気のせいなのだろうか…

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