この恋シークレット   ~アイドルと運命の出逢いをしました~
「あの時、彼女が手を引いてくれなかったら、大怪我どころか命の危険さえあった状況の事故だったのに、俺から直接お礼も伝えてないのは、なんか社会人として間違ってる気が…」
と何とか葵に会えるキッカケが欲しい蒼。

「…。確かに…。仕事に支障がないのは彼女のお陰だが…。お前が一般人ならすぐにでも、お前に行かせるが…」マネージャーも、命の恩人の葵には、改めて何かしらお礼に行かないととは思っている。ただ、何せ蒼と行動を共にし、スケジュールはビッシリだ。

「俺から社長に相談してもいいですか?」

「それは構わないが、社長も折角相手が関わりたくないって言ってるのを、わざわざ蒸し返す事はしないと思うぞ」

「ダメ元で話してみます」

蒼の葵への想いは真剣だ。ただ、会えるだけでは意味がない。今後の事を考えて一度社長と話し合いたいと思ったのだ。


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