この恋シークレット   ~アイドルと運命の出逢いをしました~
「はい。助けてもらった女性に、俺は運命を感じました。彼女、葵さんと将来共に歩みたいと感じるほどに」

「…」

「アイドルという立場上、恋愛や結婚など自由に出来ない事は承知してます。ただ、この業界のその考えの根底から覆したい。アイドルでも、ファンの皆さんに祝福され結婚出来る時代にしたい。歳をとってからでなく、普通の男として運命の相手と出会った時に、将来を見据えたい。それは、すぐには無理だとわかっています。今回、葵さんに会って想いを伝えたい。彼女に、俺が地位を築くまで意識してほしい。待ってほしいと伝えるだけです。彼女にその気がなければそれまでですし、もし待ってくれるなら、必ず2年で成果を出します」蒼は、自分の考えを社長に真っ直ぐに伝えた。

「…。社長の立場としてはすぐには頷けないが、長年芸能界で身を置く者として、確かに有名になればなるほど、スキャンダルは御法度。ましてや、アイドルの恋愛や結婚となると、かなり繊細な問題だ。アイドルもひとりの男。気持ちはわかるが、だからと言ってすぐにどうこう出来る訳ではない。真剣な想いは伝わった。どこまで出来るか、今後のお手並み拝見させてもらおう」



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