この恋シークレット   ~アイドルと運命の出逢いをしました~
「ありがとうございます!」

「ただ、相手もある事。一度だけ、事務所内で少しの時間だけ会うことを許そう。その後は蒼、君次第だ」

「はい。ありがとうございます」

「と言うことだ原田。蒼の立場と成長を見て今後を判断しようじゃないか。蒼の一番近くにいる原田、君にも今後の芸能界での行く末が変わるかも知れない蒼の挑戦を通して成長してもらいたい。大事な役割だぞ」

「はい。蒼と共に頑張りたいと思います」

「ああ。フォローを頼むよ。何か困ったら、私に言うといい」

「「ありがとうございます」」

社長には思いが通じた。後は、蒼本人の頑張りと葵へ気持ちが伝わるかだ。

社長室を後にしたふたり。
「蒼、お前の気持ちはわかった。これからが大変だぞ」

「分かってます」

「取りあえず、俺は葵さんに連絡を取り、何とか事務所で会えるように段取りする。お前は、メンバーにお前の考えを伝えて、それぞれの思いを確かめろ。蒼ひとり頑張ってもどうにもならないぞ」

「はい」

蒼の想いは果たしてメンバーと葵に届くのだろうか…

< 47 / 138 >

この作品をシェア

pagetop