この恋シークレット   ~アイドルと運命の出逢いをしました~
「だろうな」と納得の晴。

「だから、これからの『シャイニングレイン』の事、個々の仕事の事、みんなの考えを話し合いたいんだ」

みんな、それぞれ真剣な顔。

今まで話を聞いていた廉が、
「俺は、シャイニングレインの活動はもちろんこれからも全力でやって行きたいけど、個人としてはドラマを中心に俳優活動をしたいんだ。他の仕事を嫌だと思った事はないけど、自分で選んで進みたい道は俳優なんだ」

「俺は、舞台を中心に仕事をしたい。俳優だけでなく、舞台演出やシャイニングレインのコンサートの演出など裏方の仕事も学びたい」と亮。

「「へぇ~」」と晴と蒼の声が重なる。

今まで、忙しく受ける仕事も事務所が中心に決めていたため、メンバーの思いをそれぞれが初めて知る。

「俺は…」希が言い淀む。

メンバーの中で、一番ダンスが上手くどちらかと言うと無口な希は、ダンス関連の仕事だろうみんなが希の言葉を待つ。

「バラエティ番組に出るのが好きなんだ」

「「「「エエッ?」」」」

「何か可笑しい?」ちょっと拗ねた様子の希にみんなは全力で首を横に振る。

「ちょっと意外で…」蒼の言葉にあとの3人も今度は首を縦に振る。






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