天使になりたかった悪魔


何100年も経ち、悪魔だったことも忘れた僕は、悪魔だった頃の夢も忘れてしまったんだ。









その日も僕は、天使の仕事をしながら、ふよふよと空に浮かんでいた。

空には僕しかいないから、人間から見たら、きっと鳩か白鷺に間違えられるんだろうな。

そんなことを考えていた。




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