天使になりたかった悪魔
第10夜
ある日、僕は偶然 悪魔を見かけた。
僕は思い切って、悪魔に話し掛けてみたんだ。
「ねぇ、君は悪魔?」
もちろん帰ってきた返事は、
「あぁ。そうだぜ。」
だった。
僕は悪魔を初めて見れた喜びを、噛み締めた。
「天使が何の用だ?」
その悪魔は聞いてきた。
僕は、その質問には答えずに、僕の夢を語った。
「僕は、悪魔になりたいんだ!」