お前は俺のものだ〜俺様御曹司の強引な熱情
第二章 結ばれた夜
その日の夜時間はすでに二十二時を回っていた。

「今日も来ないかな」

私はなぜかほっとしていた。

「お弁当の下ごしらえしよう」

何故か二人分用意していた。
そう、社長との昼休みを楽しみにしている自分がいた。

そんな時インターホンが鳴った。
目黒くん?
ドアを開けると、そこに立っていたのは社長だった。

「社長?」

「目黒来てないだろ?上がってもいいか」

「あっ、はい」

そう言って社長は部屋に入ってきた。

「また、目黒連絡ないのか、俺が食ってもいいよな」

「まだ、ご飯食べてないんですか」

「ああ、旨そう、じゃ、頂きます」

社長は当たり前のように私が作った料理を平らげた。

「ご馳走様でした」

社長は、私がお皿を片付けていると、後ろから抱きしめてきた。

「つばさ、目黒と別れて、俺と付き合ってくれ」

社長は私の首筋にキスをした。
ビクッと身体が震えて、社長は私を自分の方へ向きを変え、そのまま唇が重なった。

「つばさ、お前は俺のものだ」

そして私はこの夜、社長と身体を重ねた。
でも社長とも結ばれない運命と思っていた。

朝、私はお弁当を作り、社長を起こした。

「おはよう、つばさ」

「おはようございます、早く支度しないと会社に遅れますよ」

「毎朝起こしてほしいな、つばさ、俺のマンションに引っ越して来いよ」

「そんな急には無理です」

「そうかなあ、じゃ明日にしよう」

「はい? だから急には・・・」

社長は私の言葉を遮った。

「決まりな、明日土曜だから引っ越し頼んでおくから」

「もうすこし時間ください」

「わかった」

社長は私にチュッとキスをした。



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