お前は俺のものだ〜俺様御曹司の強引な熱情
俺は有頂天になっていた。
つばさは俺を受け入れてくれたと・・・

昼飯になり、午前中出かけていた俺は秘書から、つばさからと紙袋を受け取った。

その中に手紙が入っていた。

『社長、お疲れ様です、お昼は目黒くんと話するため、ご一緒出来ません、ごめんなさい、しばらく時間をください』

俺は仕方なく一人で、つばさが作ってくれた弁当を食べた。
昼休みに別れ話?いや、まさかな。
俺は嫌な予感が脳裏を掠めた。

夜つばさのアパートへ行ったが明かりが無い。
まさか目黒と一緒なのか、俺についてきてくれるんじゃなかったのか。

しばらくアパートの前で待っていたが、その夜つばさは帰って来なかった。

俺は一旦マンションに戻り、それから社に向かった。
総務部に顔を出すと、つばさは出社していた。
俺は総務部に入り、つばさに声をかけた。

「つばさ、ちょっといいか」

「社長!今仕事中ですよ」

「いいからちょっと来い」

俺は強引につばさを連れ出した。

「つばさ、どう言う事だ」

「何がですか?」

「目黒とは分かれたのか?昨夜つばさのアパートに行ったら朝まで帰らなかったみたいだが、大丈夫だったのか」

「放って置いてください、社長には関係ない事です」

「放って置けるわけないだろう、俺には関係ないってどう言う事だ」

つばさは俯いて何も言わなかった。

「つばさ、俺は避けられてるのか?」

「ごめんなさい」

そう言ってつばさは仕事に戻った。

< 12 / 37 >

この作品をシェア

pagetop