お前は俺のものだ〜俺様御曹司の強引な熱情
私は昨夜、総務部の後輩真莉ちゃんのマンションに泊めてもらっていた。

真莉ちゃんはお父さんが社長さんのため、高級マンションに住んでいる。

総務部に戻るとすぐに真莉ちゃんが飛んできた。

「先輩、社長とどうなってるんですか」

「どうもなってないよ」

「目黒さんには別れるって言えましたか」

「まだ」

真莉ちゃんは大きなため息をついた。
後輩なのに私よりしっかりしている。
度胸もあるし、はっきりしている。
それに引き換え、私はいつまでもうじうじして決められないし、はっきり断ることが出来ない。
真莉ちゃんの性格、半分欲しいよ。

そこに目黒くんがやって来た。

「つばさ、今日行くね、ご飯を食べさせてね」

真莉ちゃんが私の背中を押して断れと合図を送った。
私は深呼吸をして、覚悟を決めた。

「ごめん、もうやめたいの、目黒くんは他に沢山女の子いるでしょ?ごめんね」

目黒くんはびっくりした表情を見せた。

「わかった、でもつばさは俺に取って特別だから、他の女の子とは一緒にしないで欲しいな」

そう言ってとりあえず引き下がってくれた。

「言えたあ」

「何?今の、何が特別よ」

「真莉ちゃん?」

「先輩、社長と付き合うべきです」

え〜っ?真莉ちゃん何言ってるの?私はパニック寸前だった。
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