お前は俺のものだ〜俺様御曹司の強引な熱情
「夕飯なんだけど、つばさのアパートに行ってもいい？」

「えっ？駄目」

「どうして？」

どうしてって社長と同じマンションなんて言えない。

「え〜っと」

「社長と一緒に住むことになったって言ってたけど、社長には婚約者がいるんだから、別れたんだよね」

「多分」

「たぶん？」

「よくわからなくて」

目黒くんは不思議そうな表情で私を覗き込んだ。

「どう言う事、もしよかったら話して」

目黒くんは真剣な眼差しだった。
私は社長の不可解な行動を話し始めた。

「社長と一緒に住む事になってアパートを解約したの、でも婚約者の事問いただしたら、やっぱり婚約者がいるって」

目黒くんは黙って私の話を聞いていた。

「その夜は真莉ちゃんのマンションに泊めて貰って、次の日会社に行ったら、社長の秘書の加藤さんに立花さんの引越し先ですと、アパートの地図と鍵渡されて、でもそこは社長の所有のマンションで、社長とは別の部屋なんだけど、手紙に待っててくれって」

「社長は婚約破棄するって事？」

「手紙にはそう書いてあったんだけど、この間アメリカから帰国した社長と久しぶりに会ったのに社長と社員の関係に感じて、やっぱり私は社長と別れたの？って思ったら、お弁当を毎日届けてって言われて、でも、受け取ったらすぐ社長室に入っちゃうし、もう私どうしたらいいかわからなくて・・・」

私は思わず涙が溢れて来た。

「社長の気持ち試して見る？」

「えっ？」

それから私と目黒くんはマンションに向かった。

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