お前は俺のものだ〜俺様御曹司の強引な熱情
俺は社長室に戻り、つばさが作ってくれた弁当を食べ始めた。

その時社長室のドアがノックされた。

「はい」

「社長、休憩時間に失礼致します、コーワコーポレーションご令嬢のゆり様がお見栄です、お通ししてもよろしいでしょうか」

ゆり?どうして?

「ああ、大丈夫だ」

俺はつばさが作ってくれた弁当を引き出しに隠した。

「剱さん、お昼ご一緒しようと思い、お弁当買って来ました」

「約束した覚えは無いが・・・」

ゆりは社長室を見渡した。

「いやですわ、わたくしと剱さんは婚約者なんですから、約束などいらないですよね」

「いや、急に来られては困る」

「毎日お弁当を届けてくださる方は、どなたですの?」

俺はギクっとした。

まさか見られていたのか?

「我が社の社員だ、俺とはなんの関係もない」

「剱さん、ムキになって、関係ある方と白状しているようなもんですよ」

ゆりは何かを企んでいるかのような微笑みを俺に向けた。

「明日から毎日わたくしがお弁当を買って参ります、あの方に断りを入れてくださいね」

「ゆり、君の弁当は断る、俺達は婚約を解消したんだ、そのように理解して欲しい」

「わたくしは理解出来かねます、またお伺いいたしますね」

ゆりは社長室を後にした。



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