お前は俺のものだ〜俺様御曹司の強引な熱情
それから私は毎日危ない目にあった。
その度に助けてくれているのが目黒くんだった。

ある日、私を突き飛ばそうとした男性を、目黒くんは捕まえて白状させる事に成功した。

「何でつばさを狙うんだ、誰の依頼だ」

「コーワコーポレーションからの依頼だ」

「コーワコーポレーション?」

コーワコーポレーションと言えば?社長の婚約者の会社だ。

「つばさ、つばさは邪魔者にされているんじゃないか」

「まさか」

目黒くんは怒りを露にし、私にある提案をした。

「つばさ、俺のマンションに来いよ」

「えっ?目黒くんのマンション?」

「しばらく隠れていた方がいいよ、そうしよう」

「でも、目黒くんに迷惑が・・・」

「大丈夫だよ、つばさの危険回避するのが先決だから」

目黒くんはニッコリ微笑んでくれた。
でもある事に気づいた。

「目黒くん、彼女がマンションに来るんじゃないの?」

「大丈夫だよ、俺のマンションには誰も来た事がないから、つばさが初めてだよ」

えっ?私が初めて?
そう言えば、最近の目黒くんはなんか違う気がする。
いつも私の側にいて助けてくれるし、前みたいに女の子に話しかけたりする事が無くなった。
何かあったのかな?

私はひとまず目黒くんのマンションにお世話になる事にした。


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