お前は俺のものだ〜俺様御曹司の強引な熱情
チャイムが鳴った。
目黒くん?
私はドアを開けた。
目の前に立っていたのは社長だった。

「社長? どうされたのですか?」

「目黒は来たのか」

「いえ」

私はどう答えればいいか迷っていた。

「入ってもいいか?」

「あ、はい、どうぞ」

社長を部屋に招き入れた。

「飯、まだ食ってないのか」

「あ、はい」

社長は信じられない言葉を発した。

「目黒はもう来ねえだろう?俺が食ってもいいよな、一緒に食おうぜ」

社長が私の部屋でご飯食べようとしているなんてどう言う事?

「いただきます」

「はい、どうぞ、でもお口に合うかどうか」

社長は黙々と料理を口に運んだ。

「美味い、すっげー美味い」

社長はおかわりして全て平らげた。

「ご馳走様でした」

良かった、目黒くんだってこんなにきれいに食べてくれた事なくて、ちょっと驚いた。

「お礼に今度、デートしようぜ」

「えっ?」

「そんなに驚くことか」

だって、目黒くんは私を彼女なって言ったのに、私のご飯を何回も食べてるのに、デートに誘われたことなんて無かった。

「目黒とデート行くんだろ」

「一回も無いです」

「マジか、目黒はやめて俺と付き合おうぜ」

「からかうのやめてください」

「俺は本気だ」

私はどうすればいいか困っていた。
社長は私に近づき、腰を抱き寄せ、唇を重ねてきた。
唇が離れると「どこにデート行きたいか考えとけよ」と言い「おやすみ、また明日な」と囁きアパートを後にした。



< 6 / 37 >

この作品をシェア

pagetop