腹黒王子に逆らうな!
「亜瑠君〜久しぶり! 瑠奈のこと覚えてる?」

「あの、私1年の時クラス一緒だった……」

「亜瑠君、写真撮ってもいいかな!?」

「うん、いいけどSNSには上げないで欲しいな」

爽やかな営業スマイルを振りまく梅永君がいた。



ほ、本当に登校したぁ〜!?

半分冗談(じょうだん)のつもりで言ったけど、本当に学校に来てくれたんだ。

仕事忙しいのに、わざわざ約束守って──?


おかげで私の席は女子で埋めつくされてるけど……。

席に座ることもできず、ぼーっとチヤホヤされている梅永君を見ていることしか出来ない。
< 26 / 33 >

この作品をシェア

pagetop