愛というものより~由実ちゃんと昌くん~
始まり
初めて昌くんを見たのはいつものコンビニのアルバイト中だった。
明るめの茶髪で作業服?を着ており、袖を肩までまくり上げたくましく、筋肉の付いた腕がよく日に焼けてかっこよく見えた。
もう一人、昌くんよりも目がクリっとしていてどこか幼い感じが残っている人懐っこい笑顔の友達とよく一緒に来ていた。
顔だけみると友達の方がかっこよくて、彼は奥二重で切れ長の目をしておりやや冷たい印象だ。
何度か私がアルバイトに入っている時に来店し、その度に目を惹くからつい観察してしまう。
彼は迷うことなく欲しいものを手に取り、友達をいつも待っている。
初めはただそれだけだった。テレビでアイドルを見るような感じに近い。
そもそも私の好みは、真面目で黒髪、どちらかと言うと筋肉の付いていなさそうなひょろっと背の高い男性だった。
当てはまるのなんて背の高さくらいで、でも欲を言えば私はもっと背が高くて見上げないといけないくらいの人がいいとさえ思っている。
でもやっと優のことをわすれられたのかもしれない。
優は私が大学2年生の時に一つ学年が上の同じサークルの先輩で、私の好みそのもののような人だった。すごく優しくて、いつも私のことを気にかけていてくれていた。
1年半ほど付き合って彼が大学を卒業する少し前に私は振られた。
理由は『他に好きな人ができたから』だった。彼の卒業式のときに隣にいた女の子は私とはちがって大人しそうな、口を開けて笑わないような可愛い子だった。
明るめの茶髪で作業服?を着ており、袖を肩までまくり上げたくましく、筋肉の付いた腕がよく日に焼けてかっこよく見えた。
もう一人、昌くんよりも目がクリっとしていてどこか幼い感じが残っている人懐っこい笑顔の友達とよく一緒に来ていた。
顔だけみると友達の方がかっこよくて、彼は奥二重で切れ長の目をしておりやや冷たい印象だ。
何度か私がアルバイトに入っている時に来店し、その度に目を惹くからつい観察してしまう。
彼は迷うことなく欲しいものを手に取り、友達をいつも待っている。
初めはただそれだけだった。テレビでアイドルを見るような感じに近い。
そもそも私の好みは、真面目で黒髪、どちらかと言うと筋肉の付いていなさそうなひょろっと背の高い男性だった。
当てはまるのなんて背の高さくらいで、でも欲を言えば私はもっと背が高くて見上げないといけないくらいの人がいいとさえ思っている。
でもやっと優のことをわすれられたのかもしれない。
優は私が大学2年生の時に一つ学年が上の同じサークルの先輩で、私の好みそのもののような人だった。すごく優しくて、いつも私のことを気にかけていてくれていた。
1年半ほど付き合って彼が大学を卒業する少し前に私は振られた。
理由は『他に好きな人ができたから』だった。彼の卒業式のときに隣にいた女の子は私とはちがって大人しそうな、口を開けて笑わないような可愛い子だった。
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