愛というものより~由実ちゃんと昌くん~
コンビニの前にバス停があり、ベンチがあったのでそこに座った。
レジの子たちが気を利かせてフォークを一つテープで止めてくれていた。
「どんなサービスだよ。」
ってフォークを見て昌くんは笑っていた。
「わーい、寒いからアイス食べるの久しぶり!」
昌くんが開けてくれるのを待っていたら、フォークに一個刺して口の前に持ってきてくれたからあむっとかぶり付いた。
「お前、自分で持てよ。子供かよ。」
口は悪いけど顔は優しく笑っていた。その笑顔を見て、高鳴っちゃいけないのに胸が高鳴った。
思ったよりも寒くて半分も食べると凍えそうだった。
一方の昌くんは3口くらいで食べてしまっていて私が食べ終わるのを無言で待っていてくれた。
「ねぇ、そのトレー貸して。寒すぎるから持って帰る。」
「は?お前、そのくらい…」
呆れた顔して何か言おうとしてやめて、あーんと口を開けた。
これは食べさせろということなのかな?
間違ってたら蹴られそう、と思いながら恐る恐る口の中に私の食べかけたアイスを突っ込んだ。
でもそれで正解だったみたいで真顔で食べている。
あれだけ一方的に気にして見ていた人が隣で私のアイスの食べかけを食べてくれているのが不思議でたまらなかった。
レジの子たちが気を利かせてフォークを一つテープで止めてくれていた。
「どんなサービスだよ。」
ってフォークを見て昌くんは笑っていた。
「わーい、寒いからアイス食べるの久しぶり!」
昌くんが開けてくれるのを待っていたら、フォークに一個刺して口の前に持ってきてくれたからあむっとかぶり付いた。
「お前、自分で持てよ。子供かよ。」
口は悪いけど顔は優しく笑っていた。その笑顔を見て、高鳴っちゃいけないのに胸が高鳴った。
思ったよりも寒くて半分も食べると凍えそうだった。
一方の昌くんは3口くらいで食べてしまっていて私が食べ終わるのを無言で待っていてくれた。
「ねぇ、そのトレー貸して。寒すぎるから持って帰る。」
「は?お前、そのくらい…」
呆れた顔して何か言おうとしてやめて、あーんと口を開けた。
これは食べさせろということなのかな?
間違ってたら蹴られそう、と思いながら恐る恐る口の中に私の食べかけたアイスを突っ込んだ。
でもそれで正解だったみたいで真顔で食べている。
あれだけ一方的に気にして見ていた人が隣で私のアイスの食べかけを食べてくれているのが不思議でたまらなかった。