愛というものより~由実ちゃんと昌くん~
浮気疑惑と喧嘩
それから、年末ということもありサークルの集まりや友達との集まりでほとんどバイトに入ってなくて茉莉ちゃんにも、昌くんにも会えなかった。
もちろん、用事もないから昌くんから電話がかかってくることもなかった…

クリスマスイブは恋人いない人限定の友達と飲み会で、昼間はバイトに入っていた。
茉莉ちゃんは夕方までには彼氏くんと一緒に予約していたケーキを取りに来るって言ってたから前好きって言っていたコーヒーをクリスマスプレゼントにした。
彼氏くんにもこの前奢ってもらってたからお礼も兼ねてたけど、彼氏くんってコーヒー好きなのかな?

その日は私が帰るギリギリの時間くらいに茉莉ちゃんたちが来て、プレゼントも渡せて一安心、彼氏くんもう顔がデレデレだった。昌くんと二人で来るときとは明らかに顔が違う…愛されてるんだなぁ、うらやましいなぁ。

別に淋しいとかではなかった。友達だっていたし、大学でいつも一緒のメンバーが主だったからクリスマスパーティーは盛り上がった。
正に朝まで飲んで、友達の家に泊まった。
私の好きな写真も沢山とったし…でも何となく心に穴が空いたような感覚だった。
これは前の彼氏に振られたときほどではないけど、失恋したときの感覚に似ている。
何となくわかってる…来るはずのない電話やメールを1日に何度も確認したり、ふとした時に昌くんのことを思い出したりしていた。
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