愛というものより~由実ちゃんと昌くん~
「背中も筋肉すごいね…」

ボソッと口から出ると、嬉しそうに振り返る。
そしてこれまた手際良く装着すると私の上に戻ってきた。

「筋肉好きなの?腕もすごいよ。ほら、触って」

って欲を孕んだ潤んだ目でこちらを見下ろされる。太ももを持ち上げられて昌くんのモノが押し当てられると歯を食いしばってこれから与えられる感覚を想像して声が出る。
実際、ゆっくり押し広げられるように入ってくると全身に波がおしよせてくる様に耐え難い快感が襲ってきて泣くように喘いだ。
目から涙が自然と流れ、そんな私を見下ろす昌くんも眉間にシワを寄せて笑っていた。
全部入ってしまうと、身体を倒し、耳元へ来る。

「ゆっくり動くから、痛かったら言って。」

「いい、初めてじゃないし痛くない。」

「口を開くと可愛くねぇな。じゃあ好きに動く。」

そう言って首筋を舐めあげながら動きはじめた。
もっと自分勝手に激しいのかと思ってたけど、久しぶりにする私を気遣ってか動きはゆっくりで首から胸へ舐められ、時に吸い付かれて私は声を上げることしか出来ず、腕にしがみついていた。
「由実」って時折名前を呼ばれると更にゾクゾクと興奮した。
やっぱり全てが上手で手慣れており、すごく気持ち良かった。
そしてそんな彼の誰でもいいうちの一人として抱かれてることが今更になって悲しくて涙が流れた。
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