愛というものより~由実ちゃんと昌くん~
終わってからも手際良く、付けていたものを外す。

「あっつ」

そう言って髪をかきあげると額からは汗が流れていた。
私はただただ、ベッドに横になったまま彼を眺めていた。
私の視線に気づくとチュッとキスをされる。

「いつも見すぎ。」

確かに無意識のうちに良く見てる気がする。だってかっこいいもん。

「焚き火の匂いがする。」

「ん?あぁ、外での仕事が多いからな。ドラム缶に火付けてくれてるんだ。今日は焼き芋も食った。」

そう言って冷蔵庫から勝手に水を持ってくるとごくごく喉を鳴らして飲んでいた。
やっぱりその姿に見入っていると半分ほど飲み干してこちらを向き鼻で笑った。

「飲むか?」

差し出されたから身体を起こして受け取ろうとすると、ヒョイとかわされて

「飲ましてやろうか?」

って耳元で囁かれた。それだけで快感から解放されたばかりの私の身体はすぐに反応する。

「自分で飲む。」

そう言って手を差し出したらまたチュッとキスをされ水を渡される。
いつもは面倒くさそうなのに甘い雰囲気を纏った昌くんに胸の高鳴りが止まらなかった。

「シャワー浴びてい?」

「うん、タオルとか勝手に使って。」

「一緒に入る?」

ニヤッとしながら私に聞いてくるから、

「変態、一人でどうぞ。」

って返す。

「可愛くねーな。」

そう言ってシャワーを浴びに行った。お尻や太ももの筋肉もすごくて背中でさえカッコ良かった。
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