愛というものより~由実ちゃんと昌くん~
「由実はもう飲まねーの?ってかビールしか飲まねーの?」

「うん、私ビール意外のお酒苦手。サークルのクリスマス会のビンゴでビール一箱当たったからまだ沢山あるよ。」

「お気楽だな。一箱抱えて帰ったの?」

「さすがに重たいから力持ちの後輩にお願いした。大型犬みたいな人懐っこくて可愛い子なのよ。」

そうそう、あんな子が彼氏ならきっと楽しいんだろうな。

「お前って友達多そうだもんな。なのに彼氏できねーって周りが見えてないだけじゃねーの?」

「そうかな?」

はぁ、何が悲しくて昌くんに彼氏出来ない心配されないといけないんだろ…
私は昌くんの飲みかけのビールを取ると、いっきに飲み干す。
それを見て昌くんは鼻で笑う。

「はぁ、ビール大好き。」

って言ってビールの缶をテーブルの上に置くと、その手を掴まれ昌くんの方へ引かれる。
ふらっと昌くんの胸に倒れ込むと顎を持ち上げられキスをされる。
そのまま床に押し倒されて服の中に手が入り込んでくる。

「マジで1週間もしてねぇって高校生以来なんだけど。」

「え?問題発言。少し我慢することも覚えたら?ってかしてなかったんだ?」

「は?お前…してねーよ。」

その言葉が妙に嬉しかった。
きっと忙しくてたまたまだったんだろうけど…
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