愛というものより~由実ちゃんと昌くん~
その週はほぼ毎日昌くんはうちに来た。
私が文句を言ったから必ず来る前に『今から行く』とメールがあった。
でも来る直前に言われるからあわてなくていいように冷蔵庫に食材をストックするようになった。
昌くんは結構食べるし、必ずビールを飲む。
毎回毎回メニューを考えるのが大変だった。
そんなにマメに自炊する方じゃなかったからレシピ本を買ったりして、がっつり系のおかずを作った。
きっと都合のいい食堂くらいにしか思ってないんだろうな。
でも、初めての日以来、朝起きていなくなってるってことはなくちゃんと隣で寝ていた。
朝ご飯にフレンチトーストを出すと、「こんなのばっかり食ってると太るぞ。」って言いながらも全部食べてくれた。
ただ、昌くんは自分の物を私の家に置いて行ったりはしなくて朝必ず自分の家に着替えに帰る。
だから朝早く出る前の日とかはうちには来なかった。
初めはそんな生活が楽しかったけど、徐々に虚しさのほうが大きくなっていった。
きっと周りにご飯も食べさせてくれて気軽にやらせてくれる人がいないだけなんだろう。
もし私より都合のいい子がいればうちにはもう来なくなるんだろうな。
そんな生活をひと月ほど続けたころにはあんまり昌くんの前では笑えなくなっていた。
朝、帰って行ったあと部屋に一人になると涙が出て止まらなくなっていた。
私が文句を言ったから必ず来る前に『今から行く』とメールがあった。
でも来る直前に言われるからあわてなくていいように冷蔵庫に食材をストックするようになった。
昌くんは結構食べるし、必ずビールを飲む。
毎回毎回メニューを考えるのが大変だった。
そんなにマメに自炊する方じゃなかったからレシピ本を買ったりして、がっつり系のおかずを作った。
きっと都合のいい食堂くらいにしか思ってないんだろうな。
でも、初めての日以来、朝起きていなくなってるってことはなくちゃんと隣で寝ていた。
朝ご飯にフレンチトーストを出すと、「こんなのばっかり食ってると太るぞ。」って言いながらも全部食べてくれた。
ただ、昌くんは自分の物を私の家に置いて行ったりはしなくて朝必ず自分の家に着替えに帰る。
だから朝早く出る前の日とかはうちには来なかった。
初めはそんな生活が楽しかったけど、徐々に虚しさのほうが大きくなっていった。
きっと周りにご飯も食べさせてくれて気軽にやらせてくれる人がいないだけなんだろう。
もし私より都合のいい子がいればうちにはもう来なくなるんだろうな。
そんな生活をひと月ほど続けたころにはあんまり昌くんの前では笑えなくなっていた。
朝、帰って行ったあと部屋に一人になると涙が出て止まらなくなっていた。