愛というものより~由実ちゃんと昌くん~
なんとなく自分の中で盛り上がれず、一次会だけで帰ることにした。
後輩達は『まだいいでしょ~!』って引き止めてくれたけど『またね』って断った。
「送るよ。歩きだけど。」
優が後ろから追いかけて来てくれた。
「もういいの?二次会に行ったらよかったのに。」
「いいんだ。由実がいるって聞いて参加しただけだから。会って話がしたかったんだ。」
「え?話ってなに?」
一緒に歩いていたけど、驚いて立ち止まった。
「さっきのこと。傷つけたことずっと申し訳ないと思ってたから。」
「そっか、優らしくて嬉しい。気にしてくれてありがとう。大丈夫。」
私は元気に笑って見せる。
それから駅に向かって歩き出した。
前の名残りか一緒に歩く時の距離は近かった。
昌くんとはビミョーな距離だったな。
それが私と彼の心の距離のようで思い出して泣きそうになる。
最近また泣き虫になってるなぁ。
優とは気まずい雰囲気になることなく当たり障りのない会話をしていた。
もうすぐ駅に着くっていうときにいきなり後ろから腕を掴まれる。
「きゃあっ」
びっくりしすぎて悲鳴を上げてしまった。
それを聞いて振り返った優は咄嗟に自分の後ろに私を引き、かばうように掴んだ相手との間に立つ。
私は恐る恐る掴んだ相手を見てみると、昌くんだった。
後輩達は『まだいいでしょ~!』って引き止めてくれたけど『またね』って断った。
「送るよ。歩きだけど。」
優が後ろから追いかけて来てくれた。
「もういいの?二次会に行ったらよかったのに。」
「いいんだ。由実がいるって聞いて参加しただけだから。会って話がしたかったんだ。」
「え?話ってなに?」
一緒に歩いていたけど、驚いて立ち止まった。
「さっきのこと。傷つけたことずっと申し訳ないと思ってたから。」
「そっか、優らしくて嬉しい。気にしてくれてありがとう。大丈夫。」
私は元気に笑って見せる。
それから駅に向かって歩き出した。
前の名残りか一緒に歩く時の距離は近かった。
昌くんとはビミョーな距離だったな。
それが私と彼の心の距離のようで思い出して泣きそうになる。
最近また泣き虫になってるなぁ。
優とは気まずい雰囲気になることなく当たり障りのない会話をしていた。
もうすぐ駅に着くっていうときにいきなり後ろから腕を掴まれる。
「きゃあっ」
びっくりしすぎて悲鳴を上げてしまった。
それを聞いて振り返った優は咄嗟に自分の後ろに私を引き、かばうように掴んだ相手との間に立つ。
私は恐る恐る掴んだ相手を見てみると、昌くんだった。