愛というものより~由実ちゃんと昌くん~
「はぁ、もう大丈夫です。ありがとうございます。」

「ううん。茉莉ちゃん、セックスって好きじゃない人とはただただ気持ち悪い行為だけどお互い好きでたまらない相手とはすごく幸せな行為なんだよ。彼氏とは大丈夫だよ。きっと無理強いはしないだろうし、優しいんでしょ?」

フォローにもならないフォローしかできなかった。
でも茉莉ちゃんは頷いてくれたからつい頭をなでていた。

「それで、クリスマスプレゼントはあのその時に使うコ、コンドームにしたんです…あのこの前由実ちゃんがかっこいいって言ってた昌くんが高いヤツ買ったら喜ぶよって言ってたから。」

またまた耳を疑った。しかも彼の名前をこんな時に知らされた。昌くん、茉莉ちゃんになんて助言を…
それからは茉莉ちゃんの表情も柔らかくなって彼氏の話をしてくれた。

「こ、こんな話…するのは照れます…」

なんて可愛く照れるから、

「私は聞いてほしくて自分からノロケちゃうけどなぁ~!いいなぁ、その昌くん彼女と別れる予定ないよね?かっこよかったよね~!ってか彼氏ほしぃ~~!」

なんてつい大きな声で叫んで周りから注目を集めた。
それからご飯を食べ終わってデザートをお願いすると、茉莉ちゃんんはまた可愛い反応をしていた。
もうすごくキラキラと星が舞うような目でケーキを見ていたので、その可愛い顔を撮っておきたくて店員さんにお願いして写真を撮ってもらった。
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