微温的ストレイシープ
「ねみーの?」
「いや、さすがに眠くはないです」
こんな状況がで眠気を感じるほどわたしも図太くない。
むしろアドレナリンが出まくっているから今夜は眠くなることはないだろう。
「でももう午前2時なんですよね。廉士さんこそ大丈夫ですか?」
わたし以上に身体を動かしているからきっと疲労も溜まってる。
表情には出ていないけど、疲れが出てくるのも時間の問題だと思う。
それでも廉士さんは大丈夫だと言った。
「もともと今日は寝るつもりじゃなかった」
「そういえば奇襲されるんでしたっけ」
「もはや奇襲じゃねーけどな」
今夜は、マルバスとシュトリの決戦の日。
そんな大事な日に、わたしのために時間を割いてもらって申し訳ないとは思ってる。
できるだけはやく問題を解決して、廉士さんには体力を温存していてほしい。