微温的ストレイシープ
あとがき




榛名灯里はどうやって来たのか。
なぜ、そんな力を持っているのか。

この物語において、その具体的な理由は追及していませんし、とくに重要視もしていないです。

正直、謎の部分も多いまま物語は終わりを迎えました。

この終わらせ方が正しいのかそうではないのか。わたしにはわからないです。


でもこれで良かったんだと思います。すべてを明らかにしないまま終わってこその『微温的ストレイシープ』なんだろうな、って。そう都合よく考えることにします。

だってこのお話はあくまでも二人の追走劇。
焦点を当てているのは、その部分なんですから。



結末については最初からこうするつもりでした。というか、これ以外しようがないと思っています。もしかしたら賛否両論あるかもしれませんが、どのような形であれ、すこしでも皆さまの心に残る物語となっていれば幸いです。


また、この物語に続編も番外編もありません。わたしの他作品に灯里と廉士が出てくることもありません。ふたりの物語はこれで完結です。

ですが、マルバスのあの人についてはまだ書き足りないので、彼にはまたいつかちがう作品に主役として登場してもらいます。そのときはまた、こうして足を運んでいただければと思います。



それでは最後まで見届けてくださった皆さま。

長い間お付き合いいただき、本当にありがとうございました。これにて『微温的ストレイシープ』は閉幕となります。


またどこかでお会いしましょう。







2020.12.01 花袋 一

< 211 / 211 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:145

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

ハイドアンドシーク

総文字数/82,130

恋愛(キケン・ダーク)203ページ

表紙を見る
不器用オオカミとひみつの同居生活。

総文字数/161,204

恋愛(キケン・ダーク)403ページ

表紙を見る
ブルー・ロマン・アイロニー

総文字数/117,381

青春・友情239ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop