スミレ色の手紙〜未来につながる愛〜
「別に士官学校を退学にさせられてもいいよ。俺、親に軍人になれって言われて士官学校に無理やり入学させられたんだし」
本当は世界を旅する冒険家になりたかった、とそう言う男性の緑の目が寂しげに揺れる。ローズの胸がドクンと鳴った。
「本に書かれている言葉に限らずだけど、世界にあふれている色んな言葉は、ただ意志を伝えたり語るためにあるだけじゃないんだ。一つの言葉の中に色んな想いが募る素晴らしいものなんだ。そこに、自国も敵国もないよ」
そう思わない?と男性は微笑む。ローズの胸は高鳴って止まなかった。いずれこの男性は軍人となり、銃弾が飛び交う戦場に立つ。そんな人が見せた笑顔だというのに、誰が見ても驚くほど美しいものだった。
「私は、ローズ・サザーランド。あなたは?」
ローズが自己紹介をすると、男性はニコリと笑いながら口を開く。
「ステファン・スターチス」
スミレ畑で二人は出会い、物語がまた新しく始まっていった。
本当は世界を旅する冒険家になりたかった、とそう言う男性の緑の目が寂しげに揺れる。ローズの胸がドクンと鳴った。
「本に書かれている言葉に限らずだけど、世界にあふれている色んな言葉は、ただ意志を伝えたり語るためにあるだけじゃないんだ。一つの言葉の中に色んな想いが募る素晴らしいものなんだ。そこに、自国も敵国もないよ」
そう思わない?と男性は微笑む。ローズの胸は高鳴って止まなかった。いずれこの男性は軍人となり、銃弾が飛び交う戦場に立つ。そんな人が見せた笑顔だというのに、誰が見ても驚くほど美しいものだった。
「私は、ローズ・サザーランド。あなたは?」
ローズが自己紹介をすると、男性はニコリと笑いながら口を開く。
「ステファン・スターチス」
スミレ畑で二人は出会い、物語がまた新しく始まっていった。