スミレ色の手紙〜未来につながる愛〜
「ローズ……」

ステファンの顔も赤くなっている。ローズの頬に手が添えられた。初めて触れられたその体温にローズの胸が高鳴る。

そのまま、二人の唇がゆっくりと重なった。ローズは一瞬触れたその唇に幸せを感じる。時が止まったような気がした。

「たぶん、俺は君に惹かれてる」

顔を真っ赤にしたままステファンは言う。ローズも「私も、あなたに……」と呟く。

その日から二人の関係は恋人というものに変わった。
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