笑顔のキミを
序章




「せんぱーい!」

「千夏ちゃんきてくれたんだ」

「当たり前じゃないですか。先輩の晴れ舞台なんですから」

「はは、ありがとな」


「あ、はいこれ、どうぞ」


千夏ちゃんは持っていた大きな花束をくれた。

すごく綺麗な花。

俺にはもったいないほど。


「本当にありがとな」

「いえ。先輩の夢叶いましたね」

「ああ。長いようであっという間だった気がする」

「あれからもう10年近くたちますもんね」

「そうだな」

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