笑顔のキミを
今日の撮影は少し変わっていた。
自分の町を紹介しようてきな感じだったか。
自分の町だなんて、こっちにきて数日しかたっていないけれど。
でもこの町は咲良と凛斗くんの町だから、わたしにとっても大切な場所。
わたしは、この仕事が少しは好きになった。
それは咲良と凛斗くんのおかげ。
あの写真のおかげ。
「はい、じゃあ少し休憩はいりまーす」
その声とともに「ナナちゃーん!」と叫ぶ声が。
わたしは笑顔でこたえる。
仕事仲間や、カメラマンや、マネージャーや、ファンの方たちを大切にしたい。
わたしを応援してくれる人たちを、笑顔に。