笑顔のキミを
「あの!」
わたしの声に、凛斗くんが振り向く。
「・・・なんですか?」
明らかに不審な顔だ。
「うーん、なんでだろう。なんとなくあなたのことが気になってさ」
「・・・は?」
はっ、わたしいまなんていった?
怖い怖い、無意識怖い。
みてよ凛斗くんの顔。
もう、なにやってるんだわたし。
「カメラ」
「カメラ?」
「写真撮るの好きなの?」
その次の答えはもちろん知ってる。
でもわたしの質問に全然答えない。
なぜか固まっている。
あれ?わたし変な人になってる?
いや、まあたしかにそう思われてもしかたないんだけど。
この無言怖いから、なにか答えてほしいよ。