笑顔のキミを
わたしをみて
*
次の日、わたしは学校に行った。
昨日凛斗くんが着ていた制服をみて安心した。
この町にきたけど、凛斗くんがどこに通っているかはさすがに知らなかったから。
だから同じ学校でよかった。
わたしは授業にはでていない。
モデルだしばれたくなかったし騒がれたくなかった。
そんなこといったら自意識過剰だって思われるかもしれないけど。
「テストが受かれば、そんなにこなくても大丈夫ですよ」
でも先生は意外にも寛大な心をもっていた。
「モデルの仕事を優先していただいて」
「ありがとうございます」
そういう意味ではなかったけど、でもありがたい。